くろまめのひとりごと

地方在住くろまめ。1児の母。もうすぐアラフォー。頑張りすぎないをモットーに家事育児してます
捨てられない一族の元で生まれ、捨てられない一族に育てられる。
その後、ミニマリストもどき→シンプルライフ目指す

2018年12月

ここ1年しばらく、一人になる時間がなくて、(というのはいいわけですが)、読書から遠ざかっていた。

読書というか、誰かの書いている文章を読むことから少し遠ざかっていました。

現実世界での出来事が忙しく、誰かの机上の空論に脳のキャパシティを割くことが馬鹿らしいと思っていたんですね、はい。

でも、最近、人間関係でいろいろと息詰まって、悩んでいるときに、本を開いたら、「やっぱり、読書っていいな」って思うようになりました。

文字を追っていると、それ以外のことを考えなくて、いわゆる、「マインドフルネス」的な状態になる。

ほら、文字を追っているときって、


明日のお弁当はどうしよう、とか
LINEの返信、遅っせーなぁ、とか
子どもの発表会の衣装はどうしよう、とか

って考えないじゃないですか。というか、考えられない。


実際、読書ってストレス解消にとても効果が高いという実験もあるそうですよ。

読書バンザイ!

というわけで、最近、再び、本を読んでいます。

「小説」も読みたいのですが、小説はどうもつまらなくなっちゃうので、なかなか読み進められない。
(昔は、湊かなえとか超ハマって読んでたけど。)


で、最近、読むのはもっぱら内田樹。

思想を語る本って、私はあんまり読めない(思想を語る本って、正に机上の空論?!)のだけれど、この人の語り口や切り口はけっこう好みなんです。

押し付けがましくないっていうか、説教がましくないっていうか。


旦那と喧嘩したり、夫婦関係にトラブルが起きたとき、図書館から借りて読むのがこの一冊。

「困難な結婚」
もう、何度も読み返してます。

困難な結婚
内田樹
アルテスパブリッシング
2016-07-04



なかなか、過激なタイトルでしょ。

いっそ買って、常に1冊置いておこうか。
でも、家に置いていて、旦那がうっかり見つけたら、いろいろと問題になりそうだ・・・

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結婚生活にありがちな問題や悩みを、内田的視点でアドバイスしてくれてる一冊。

図書館で借りて、読むたびに発見がある。

今回、私の中で良かったのがこの文章。

よくラヴ・ソングのかしに「抱き合っていても、この人の心はもうここにない」というようなものがありますけれど、これは話が逆だと僕は思います。「心がここにない人」とでも「抱き合う」ことあできる。「愛している?」と訊くと「もちろんだよ」と笑顔で答えてくれる。それで、いいじゃないですか!何を文句言ってるんですか!
理解も共感もできない人と、それにもかかわらず抱き合うことができる。お願いすると「いいよ」と答えてくれる。こちらも頼まれたことは「はいよ」とやってあげることができる。素晴らしいじゃないですか。「愛の奇跡」というのはそのことを言うのだと僕は思います。(「よくわからない人」だから素晴らしい)


この本を図書館から借りるのは3度めにもなるのに、改めて目から鱗が落ちる文。
自分の状況によって、脳に入ってくる文章というのは違うもんですね。

一緒に暮らしていると、わかってくれて、当たり前って思います。
一緒に暮らしていない友だちにだって、私、そう思っちゃうことありますもんね。

わかってくれるないなんて、なーに、甘えたこと考えてたんだよ、自分!


相手の気持ちが100%自分に向かっていて、全身全霊をかけて自分を愛し、理解していることが確信されないと不満・・・・・というような人は悪いけど「愛」がなんであるかわかっていない。
あのですね、他者というのはとっても遠いところにいるんです。声も届かないし、手も届かない。その「遠いところにいる人」に触れることができる。その人の声を聴くことができる。その人を抱きしめることができる。それだけでみごとな達成だと僕は思いますよ。それ以上のことができたら、それは「ボーナス」だと思ってありがたく頂けばいい。


相手の気持ちなんて、自分に100%向かうことってないじゃん。
私も向かってないし。
旦那の愚痴を聞きながら、「明日の仕事は」とか「そろそろボディーソープ切れそうだから、買いに行かなきゃ」なんて考えてるよ。

なんで、ゲームに夢中になるのかもわからないし、芸能人がダラダラ談笑しているTV番組をずっと観られるのもわからない。

それでも、「お茶とって」とか、「ちょっと、腰もんでよ」とか言い合ったり、美味しいものを食べて笑い合えるって、素晴らしいことじゃん。

パートナーや家族だけでなく、たまに会う友だちにだって、言えること。
他者であるということを忘れて、「なんでわかってくれないんだろう」と攻める自分のわがままさ。

この場を借りて、誤ります。ごめんなさい!

自分に、喝を入れる1冊でした。

多分、いろいろ悩んだら、図書館へ借りに行きます。

夫婦関係恋人関係だけでなく、人間関係にお悩みの方に広くおすすめしたい1冊
困難な結婚
内田樹
アルテスパブリッシング
2016-07-04




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久々に夜、一人の時間ができたので、TSUTAYAでDVDを借りて、映画を観ることにする。

邦画はあんまり観ない。

英語の勉強をしたいのもあるし、海外の作品の方が、異国の雰囲気を味わえるし。

あと、邦画はどうしても「お芝居ちっく」で、なかなかその雰囲気にはまれない部分がときにあるから。


そういうわけで、今回も海外作品のコーナーをうろちょろしていたのだけれど、たくさんありすぎて、どれがいいのか迷う。

選択肢が多すぎると、選ぶのが嫌になる。

映画って、結構、時間かけて観るからできれば「つまんなかった」で、終わりたくない。

映画に詳しい友人もいないので、おすすめとか、よかった映画もわからない。

そんなときに、ありがたいのが、店員さんのPOPや、ランキングや、アカデミー賞的な指標。

映画初心者には、こういうものは助かるのです。

今回はアカデミー賞ノミネートの作品、2016年公開の映画、ブルックリンをチョイス。

アカデミー賞にノミネートされるくらいだから、いい作品なんだろう、と、ちょっと期待。

でも、ま、所詮は他人の決めた格付けなんだから、期待しすぎるのもよくないよね、というくらいの気持ちで鑑賞。

映画『ブルックリン』公式HP

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ストーリーは

アイルランドの小さな街。エイリシュ・レイシーは不満を抱えながらも食料品店で働きながら、母と姉ローズの3人で静かに暮らしている。妹の将来を思い、エイリシュにニューヨークで働けるよう計らうローズ。家族と故郷に別れを告げ新天地へと旅立ったエイリシュだったが、彼女を待ち受けていたのは慣れない生活とホームシックで涙に暮れる日々。そんなエイリシュを救ったのは、同郷の神父の勧めで通い始めた大学での『学ぶ喜び』と、誠実なイタリア系アメリカ人トニーとの『新しい出会い』だった。徐々に笑顔を取り戻し、女性としての強さと自信を持ち始めたエイリシュのもとへ、故郷からある知らせが届く・・・。(公式HPより)


一通り観ての感想は、ヒロインの演技力。
冴えないアイルランドの田舎者が、洗礼されたニューヨーカーに変身していく姿。
「主演女優賞」にノミネートされるだけあります。

田舎から都会へ出ていくときの心理描写は、自分が初めて家を出たときのことを少し思い起こさせました。

故郷と新天地で揺れる心理をよく描いている作品でした。

ただ、終わり方が少し変な気がして、少しもやっとしてたんですよ。

だから、Yahoo!映画を検索しました。


映画を観たあと、私はよくYahoo!映画のレビューを観に行くんですよ。

だって、映画観たあとは、誰かと感想を言い合いたいじゃないですか。
でも、たいてい、映画を観るのは一人だから。

あと、あのシーンって、どうだったの?みたいな。

投稿はしないけど、人の意見から思わぬ発見があるので、私、レビューは結構好きです。

たまに、よく観てないだろってレビューもあるけれど、そういう考え方の人もあるよね。


そういうわけで、今回もYahoo!映画へ。

いろんな人の意見を読んで、その時、はっと気づくんですよね。

あのシーンはそんな意味があったんだ!
服の色はそんな意味があったんだ!

この映画はただの純愛ではなく、一人の女性の成長を描いている。

ピュアな混じりっ気のない愛だけでなく、したたかに新天地で生きていく女性の姿。

ちょっと勇気づけられる映画でした。



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